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PSBってなに?正しい使い方と培養方法(増やし方)【メダカブリーダー】

2024年版:PSB(光合成細菌)の効果と培養方法

PSB(光合成細菌)の増やし方と使い方

PSB(光合成細菌)とは

私達の身の回りの水田、河川、湖沼、活性汚泥、排水口などいたる所に生息し環境保全に貢献しており、アンモニア、硫化水素、低級脂肪酸などの悪臭成分を分解します。
PSB(光合成細菌)の体内や培養液中に大量のアミノ酸ビタミンが含まれており、多くの微生物のエサとなり活性化させます。

使用方法

エサとして使用する場合

10Lあたり50ml程度添加してください

※ペットボトルのフタ1杯が約5mlです。
入っている生体の数に応じて増減させてください。
添加した直後は薄いピンク色になりますので薄くなってきたら、再び添加してください。

メダカや金魚、熱帯魚の生まれたての稚魚(仔魚、針子)は粉末飼料を食べられず、餓死してしまうことが多くあります。
そこで、PSBを与えることにより生存率を高めることが出来るようになります。
また、PSBでミジンコやゾウリムシの栄養強化や、培養も可能です。

水質浄化に使用する場合

10Lあたり10ml添加してください
※ペットボトルのフタ1杯が約5mlです。
PSBは魚に有害な成分を分解し、他のバクテリアやプランクトンを活性化させ水質浄化に役立ってくれます。

しかし、周りの細菌によっては働きが変化してしまい、腐敗性細菌が多い場合はそちらになびいてしまいます。
有用細菌と一緒に使用すると相乗効果により、より効果的な働きをしてくれますので、水質浄化バクテリア『桜 LYB』との併用がおすすめです。
小川屋HPにて販売中ですのでぜひご利用ください。

培養方法(増やし方)

エビオス錠での培養方法も有名ですが、あまり濃くならなかったり赤くならずに失敗してしまった方も多いかと思います。
そこでもっと簡単に培養ができる方法をご紹介いたします。

PSB培養液でかんたん培養

PSBの餌である培養液を加えて、ご自宅で簡単にPSBを増やす事ができます。

ふやしてPSB1本 200mlで約100LのPSBを作ることができます。

1L培養する場合

  1. ペットボトルなどの光をよく通す容器に、PSB培養液(ふやしてPSB)を2-3プッシュ(1プッシュ:1ml)入れます。
  2. PSBを容器の30-50%以上入れます。(種となるこのPSBが多いほど早く培養ができます)
  3. 水道水で希釈します。(雑菌が殖えやすくなりますので水道水はカルキを抜かずに入れて下さい)
  4. なるべく空気が入らないように密閉してください。
  5. 光の強い場所に置いて培養を待ちます。
    4〜10月頃は屋外の日当たりの良い場所に置いておくと、光合成をしてどんどん赤くなってきます。夏場の高温でお湯のような温度になっても問題ございません。
    11〜3月頃は気温が低いため培養が進みません。蛍光灯やLEDライトを近距離で当てると培養可能です。
STEP.1
ふやしてPSBを2-3プッシュ添加
STEP.2
種となるPSBを30-50%入れる
STEP.3
水道水で希釈する(カルキを抜かない)
STEP.4
なるべく空気が入らないように密閉する
STEP.5
日当たりの良い場所に置いておく

これで仕込みは完了です。
あとは仕上がるのを待つだけです。

培養の経過

1日目(2021/05/25)

2日目(2021/05/26)

3日目(2021/05/27)

4日目(2021/05/28)

完成です!
4-10月頃は日当たりの良い場所に置いておくと2-5日程度で完成します。

11-3月頃は気温が低く日差しも弱いので屋外での培養は時間がかかったり、失敗することが多くなります。
出来上がるまで1周間ほどかかりますが、大きめの発泡スチロール箱や遮熱シート(銀色のプチプチ)の中で直接ライトを当てると培養可能です。

保存方法

PSBの保存方法

PSB1Lあたり、ふやしてPSBを10プッシュ入れた場合、常温で約半年の保存が可能です。
長期間使用しない場合は、冷蔵保存がオススメです。
保管中に色が薄くなってきた場合は、ふやしてPSBを添加して下さい。

ふやしてPSBの保存方法

1年程度は常温で保存が可能です。
長期間使用しない場合は、ジップロック等に入れて冷蔵保存がオススメです。

まとめ

PSBは効果が多様で安全に使用でき、安価で培養もできる非常に優秀なバクテリアです。
皆様のアクアリウムライフにぜひ使用してみてください。