たくさんケースがあるから水換えも大変…ケースごとに濾過フィルターやエアレーションなんて付けられない…
どうしたらいいんだー?
メダカくん
なまず先生
メダカの飼育・繁殖をしていると、種類別に分けたりサイズ別に分けたりしてどんどん容器が増えてゆき水換えをするだけで一苦労なんて方も多いかと思います。
そんな方におすすめなのが集中濾過式オーバーフローです。
基本的に市販されているものではないので、自作するか業者に依頼する必要があります。
そこで、仕組みや作り方をご紹介いたします。
集中濾過式オーバーフローとは
まず、オーバーフローとは図のような仕組みで、濾過槽の水を飼育槽に送り込み続け、溢れた水を濾過槽へ戻す濾過方法です。
集中濾過式オーバーフローとは複数の飼育槽をオーバーフローにより、一箇所の濾過槽で濾過する方法です。
これにより同じ水がすべての容器を循環するので、一箇所の水を換えるだけですべての水を換えることができるようになります。
糞や食べ残しは底に溜まるので底を排水したり、夏場の温かい水は表層に溜まるので表層を排水するなどうまく切り替えましょう。
畑に巨大集中濾過式オーバーフロー作ってみた
作る前に用意するもの
・濾過槽
・水槽台
・ポンプ
・インパクトドライバー
・ホイルソー
・パイプカッター
・塩ビ管
・配管部品
・塩ビ用接着剤
・ゴムパッキン
・シーリングテープ
・水回り用シリコン
飼育槽
飼育槽は穴をあける必要がありますので、トロ舟やNVボックス、アクリル水槽、底がプラスチックの水槽などにしましょう。
濾過槽
濾過槽は何でも良いですが、生体の数や飼育槽の数・大きさに合わせて選びましょう。
大きな濾過槽にすると総水量も増え、濾材もたくさん入れることができるのでオススメです。
ポンプ
ポンプは揚程や吐水量などを見て合うものを選びましょう。
揚程とは、水を汲み上げられる高さのことです。
例)揚程5mのポンプの場合、水面から垂直に5m、水平に約50m、水を送る事ができます。
ただし、汲み上げる高さ・距離が長くなったり曲がり角が多くなると吐水量は減っていきます。
吐水量は水を吐き出す量のことですが、飼育槽と濾過槽の総水量と汲み上げる距離によって選びましょう。
淡水の場合は総水量を、1時間に2-3回転させられるポンプを選ぶと良いです。
例)総水量が100Lで飼育槽が真上1mにある場合は、吐水量250-300L/h程度のものを選べば十分です。
塩ビ管
塩ビ管の太さについてですが、太いほうが流れやすく細くなるにつれて流れにくくなります。
給水管はポンプからの圧力がありますので内径13-16mm程で問題ありません。
排水管は重力によって落下するだけですので内径20mm以上あったほうが無難です。
その他配管部品
エルボやチーズなど必要な個数を揃えましょう。
水量を調節するコックもあったほうが良いです。
また、塩ビ管が外れたり水漏れをしないように、セットする際は専用の接着剤で止めるようにしましょう。
オーバーフローを作ってみよう
飼育槽
飼育槽の底に穴を開けます。
ソケットを付けます。
ソケットにゴムパッキンを付けます。
ソケットにシーリングテープを巻きます。
はめます。
排水管
排水管をカットします。
この長さで水位が決まります。
下にも排水管をセットします。
これは管が細すぎて排水しきれず失敗しました。
径違いエルボ・チーズで太い配管に繋ぎ直しなんとかなりました。
給水管
給水管をセットします。(管が細すぎて失敗)
給水管をセットします。(曲げる場所が多かったのでホースで作りました)